ウコギ科ウコギ属
生薬名:ゴカヒ(五加皮)、シゴカ(刺五加)
花期は7~8月で、散形状に淡黄白色の花をつける
葉は倒卵状楕円形の小葉が手の平状に集まった複葉
名の由来は、かつて蝦夷地といわれた北海道に自生することから。ロシアや中国北部などにも分布する落葉低木で、高さは2~3m。
枝に細く鋭いトゲが密生している。アイヌの人びとは伝染病が流行するとこの枝で杖をつくり、魔除けに持ち歩いたという。
若芽と若葉は天ぷらやおひたし、和え物にして食べられる。乾燥させた根皮は生薬に用いられ、滋養強壮や疲労回復によいとされる。
モスクワオリンピックで、旧ソ連の選手たちがエゾウコギのエキスを飲んで好成績を出した、という逸話がある。
妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
秋には黒っぽい実をつけるよ。日本で育つのは北海道のごく一部の地域だけなんだよね。