野草だより
病気知らず冷え知らず | 「冷え」はからだの危険信号。放っておくと、思わぬ事態を招くことも――。決して、冷えをあまく見てはいけない。
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病気知らず冷え知らず 第27回

「運動をしてもひんやり……」
意外な冷えのカラクリとは?

足のゆがみが冷えやむくみを招く!?

秋はウォーキングなど屋外でからだを動かすのに絶好の季節だ。しかし、いくら運動をしてもからだの冷えが改善しないと悩む人は意外に多いという。もしかするとそれは「足のアーチのくずれ」が原因かもしれない。

足の骨は筋肉やじん帯に支えられ3つのアーチ構造を形づくっているが、これが加齢にともなう筋力低下によりつぶれてしまう。足はからだの土台であり、ひざや股関節、骨盤、腰椎などと連動しているため、アーチがくずれることでゆがみが全身に広がってしまうのだ。

これにより歩幅が狭くなったり、ふくらはぎの筋肉がうまくつかわれなくなるため、運動をしても一向に温まらない。それどころか血行不良による冷えやむくみ、しもやけといった不調を招いてしまう。

親指、小指、かかとを結ぶ3つのアーチ。歩く衝撃を吸収し、一歩を踏み出すバネの作用もある重要な構造だ

土台を鍛えれば全身がぽっかぽかに

まずは自分の足をチェックしよう。立ったときに床と土踏まずにすき間がない、魚の目や外反母趾がある人は筋肉やじん帯がゆるみ足の裏が平らになっている可能性が高い。

アーチをとり戻すためには足裏の筋力を強化する必要があるが、ただ歩くだけでは不じゅうぶん。じつは、「足の指」を動かせば効率的に鍛えることができるのだ。そこでおすすめなのが、タオルを足の指でたぐり寄せるという体操。動きは単純だが、ふだんつかわれない筋肉をまんべんなくほぐすことができる。

足裏を鍛える、たったこれだけで全身のゆがみが改善し、温まりやすいからだに。運動をしても疲れにくくなるため、この秋さっそくはじめてみてはいかがだろうか。