キク科ヨモギ属
生薬名:ガイヨウ(艾葉)
日あたりのよい場所に生える多年草で、夏から秋にかけて淡褐色で筒状の細かい花をつける。地下茎を伸ばして繁殖し、群生することが多い。
よく燃えるから「善燃草(よもぎ)」、根茎を四方に伸ばすから「四方草(よもぎ)」など、名の由来には諸説ある。若葉を草餅の材料にすることから、モチグサともよばれる。
古代ヨーロッパではヨモギの香りに邪悪を除く力があると信じられ、旅行中にヨモギを身につけて魔よけにしたという。
タンパク質やビタミンなどの栄養が豊富。乾燥させた葉を煎じて飲むと、冷え症改善、解熱、消炎などによいとされる。
妙高の野草採り名人
石田さんのひと言
「妙高では背丈1mくらいにまで育つんだ。いつも、葉っぱを乾かしてお灸にしているよ。今回で最終回か……はやいもんだねぇ。5年もつづけられたのは楽しみにしてくれた読者のおかげだよ」